特定技能1号の在留資格の取得には日本語能力水準と技能水準の両方を満たしている必要があます。日本語能力水準は日本語基礎テスト、日本語能力試験などの試験で証明をすることができ、技能実習2号を良好に修了している場合は試験その他の評価方法による証明は必要ありません。外食業の場合、技能実習「医療・福祉施設給食製造」からの切り替えを除き、全ての人が技能水準の評価方法として技能測定試験を受験することになります。
今回は外食業技能測定試験の申し込み方法から、技能測定試験の内容をご紹介いたします。
【目次】
特定技能1号 技能測定試験について
技能測定試験の内容について
1.自主退学を含む退学、除籍処分となった留学生
2.失踪した技能実習生
3.「特定活動(難民申請)」の在留資格で在留中の方
4.「活動計画」が必要となる下記の在留資格で在留中の方
・技能実習
・研修
・経営・管理
外国人創業人材受入促進事業
・特定活動
インターンシップ
外国人企業活動促進事業
製造業外国従業員受入促進事業
特定伝統料理海外普及事業
日本の食文化海外普及人材育成事業
5.退去強制令書の円滑な執行に協力をしない国の国籍をお持ちの方
受験資格を持たない方が試験に合格しても出入国在留管理庁での在留資格審査で合格者として扱ってもらえないため、注意が必要です。試験日
特定技能1号、技能測定試験は定期的に行われていますが、年間を通しての試験予定日は発表されていません。ご自身で随時ホームページを確認して頂く必要がありますが、Stay Workerの特定技能関連情報でも情報を更新しておりますのでぜひご活用ください。
申し込み方法
技能測定試験の申し込みはWEB上で行います。申込には事前のマイページ登録が必要です。申込日当日はwebサイトが繋がりにくくなる他、マイページ登録後の審査には最大5営業日が必要となるため、早めに登録をしましょう。申込の際に受験する試験のタイプを選ぶことができます。詳しくは試験タイプで説明致します。
お申し込みはこちらからOTAFF(一般社団法人外国人食品産業技能評価機構)
海外からの受験
受験資格は
①試験日において満17歳以上であること
②退去強制令書の円滑な執行に協力する国・地域のパスポートを有する方
以上2点を満たしている方とされています。
試験の構成、問題数、合格基準においては国内/国外、問わず同一となります。
技能測定の試験内容
試験は外食業分野で働くために必要となってくる「衛生管理」「飲食物調理」「接客全般」の3科目から構成されています。満点の65%以上の点数を獲得できれば合格です。
・衛生管理
2一般的衛生管理の知識
お店を衛生的に管理する際に必要な知識が問われます。店舗管理に関する衛生管理方法や従業員本人の衛生管理方法などが出題されます。
3HACCPの考え方を取り入れた衛生管理の知識
HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)の考え方を前提とした、食品の製造における、食品の安全性を高めるための衛生管理方法が問われます。
・飲食物調理
1食材に関する知識
肉類(牛・豚・鶏)の部位の特徴と適した料理をはじめ、魚介類の基本部位、野菜の種類などが出題されます。日本には四季があるため、食べ物の旬の季節を覚えておくと良いでしょう。
2下処理に関する知識
食材を調理する前の魚のさばき方や、野菜の切り方が出題されます。
3各調理法に関する知識
主な加熱調理の種類と非加熱調理の種類について出題されます。
5労働安全衛生に関する知識
調理場では常に刃物や火を扱うため、安全に業務を遂行するための知識が問われます。
・接客全般
1接客に関する知識
日本は「おもてなしの心」を大切にしています。お辞儀を始め、適切な配膳方法、接客をする際の言葉遣いなども全ておもてなしの一部です。
2食に関する知識
アレルギー、栄養、お酒の種類など、お客様と接する際に知っておくべき食の基本知識が問われます。
3店舗管理に関する知識
開店準備、閉店作業に加え決済方法の知識が問われます。日本は多様なキャッシュレス決済方法が存在し、利用できる決済方法も店舗によって異なります。
5緊急時の対応に関する知識
体調不良を訴えているお客様の対応や災害時の対応など、思わぬ出来事に遭遇した場合の対応方法が問われます。
勉強方法
特定技能1号、外食業技能測定試験学習用テキストは一社)日本フードサービス協会のホームページからダウンロードすることが可能です。テキストは日本語、英語、ベトナム語、クメール語、ミャンマー語の5言語が用意されています。母国語が用意されている方は日本語と母国語のテキストを使用することで、より深く理解することができます。