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2023.05.31
特定技能関連

特定技能の2号評価試験 11月から実施

建設技能人材機構(JAC)は、外国人が日本で働くための在留資格「特定技能1、2号」のうち、2号の評価試験を11月から始めることを決めました。
それ以降、月1回以上のペースで実施する予定です。

現在、試験範囲を示すテキストなどの検討を進めており、9月にも試験スケジュールを公表する予定です。特定技能1号の初認定者の在留期限が来秋に迫る中、評価試験による2号移行への道筋を設けておくそうです。
特定技能2号になるには、職長としての実務経験(建設キャリアアップシステムのレベル3相当以上)に加え、技能検定1級または評価試験に合格することが必須条件となります。2019年9月に特定技能1号の初認定者が誕生してから、2024年9月で在留期限の丸5年が経過します。このため評価試験による2号移行への道筋も設けておくことで、外国人材のさらなる確保、育成につなげます。

2号評価試験用のテキストは、現行の1号用テキストに、職長教育に関する内容を追加する方向でまとめる予定とのことです。
試験委員会の確認後に、国土交通省、出入国在留管理庁などと調整した上で、公開予定です。
JACの担当者は、2号合格を目指す外国人労働者に対して、「まずは1号評価試験用のテキストを活用して基礎的な学習を進めておいてほしい」と話しています。


1号評価試験については、建設分野の業務区分が「土木」「建築」「ライフライン・設備」の三つに再編されて以降、初の海外試験を、インドネシアとフィリピンの2カ国で7月から実施。現在、準備作業を進めており、6月中旬に試験情報を公開し、同月下旬から受験者の応募受付を開始する予定です。
カンボジア、モンゴル、ミャンマー、ネパール、タイ、スリランカ、インド、ウズベキスタン、バングラデシュでの試験実施も検討。
また、JACではこの他、特定技能評価試験に関して、国内での1号評価試験を順次実施し、建設企業の求人情報を海外試験合格者に提供するサービスと、海外試験合格者の求職情報を建設企業に提供するサービスを9月から始めるとしています。

さらにテキストの外国語版も作成、現時点で英語版とインドネシア語版を公開しています。ベトナム語、フィリピン語、カンボジア語、ネパール語、スリランカ語、ウズベキスタン語、バングラデシュ語の翻訳版も作成次第、ホームページ(https://jac-skill.or.jp/exam/?id=exam01)で公開予定とのことです。

一般社団法人建設技能人材機構ホームページ|今後の建設分野の特定技能評価試験の実施予定等について