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2021.09.17
求職者向け
2024.10.09

国民年金(こくみんねんきん)と厚生年金(こうせいねんきん)の違(ちが)いについて


日本には様々さまざま年金制度ねんきんせいどがあります。年金制度ねんきんせいどとは20歳~60歳までの働ける世代の国民が全員加入かにゅうし、その保険料ほけんりょう高齢者こうれいしゃの方や、本当に保障ほしょうが必要な方たちに仕送りを行うような仕組みになっています。世代せだいえて支えあうという考え方(賦課方式ふかほうしき)にもとづいています。
みなさん1人1人が必ず加入している年金制度ねんきんせいどですが、しっかりと理解りかいされている方は少ないのではないでしょうか。
ここでは、年金制度ねんきんせいどのなかでも基本きほんの『国民年金こくみんねんきん』『厚生年金こうせいねんきん』のちがいについてご説明します!
 


年金制度ねんきんせいどとは

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国民年金こくみんねんきん
原則げんそく20歳~60歳までの国民全員が加入かにゅうしている年金です。
会社員かいしゃいん専業主婦せんぎょうしゅふや学生など職業しょくぎょう有無うむにかかわらずすべての国民に加入かにゅうする義務ぎむがあります。

厚生年金こうせいねんきん
厚生年金こうせいねんきんは、国民年金こくみんねんきん上乗うわのせして給付きゅうふされる年金のことで、
会社員かいしゃいん公務員こうむいん警察官けいさつかん消防士しょうぼうしなど)が国民年金こくみんねんきんに加えて加入かにゅう
をします。
そのため、国民年金こくみんねんきんとはちがい、20歳~60歳の国民全員が加入かにゅうする必要はありません。
また、国民年金こくみんねんきん保険料ほけんりょう基本的きほんてきに月々一定いっていなのに比べ、厚生年金こうせいねんきん保険料ほけんりょうは毎年の給料(ボーナスを含む)から算出さんしゅつされるため変動へんどうがあります。
ただし、毎月の保険料ほけんりょうつとめ先と本人で半分ずつ支払いをする仕組しくみになっています。

 


一定いっていの条件をたせば国民年金こくみんねんきん納付のうふ免除めんじょできます


所得しょとくが少なく前年所得しょとく一定額いっていがく以下の場合や、お仕事がなくなってしまった場合など、国民年金こくみんねんきん保険料ほけんりょう納付のうふすることが難しくなった場合は、申請書しんせいしょ提出ていしゅつした後、それが承認しょうにんされると保険料ほけんりょう納付のうふ免除めんじょになります。
これを「保険料ほけんりょう免除めんじょ制度せいど」といいます。
一方いっぽうで、20歳~50歳未満の方で、前年所得しょとく一定額いっていがく以下、なおかつ申請後しんせいご承認しょうにんをされると「保険料ほけんりょう納付猶予のうふゆうよ制度せいど」が適用てきようされるケースもあります。
詳しくは以下、日本年金機構にほんねんきんきこうのホームページでご確認ください。
参考URL:国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度

・学生の場合
学生は申請しんせいを行えば、在学中ざいがくちゅう保険料ほけんりょう納付のうふ猶予ゆうよされる「学生納付特例制度がくせいのうふとくれいせいど」がもうけられています。
ただし本人の所得しょとく一定いってい以下である必要があります。
詳しくは以下、日本年金機構にほんねんきんきこうのホームページでご確認ください。

参考URL:国民年金保険料の学生納付特例制度
 
・新型コロナウイルス感染症の影響えいきょうにより保険料ほけんりょう納付のうふが難しくなった場合
2020年5月1日から、新型コロナウイルス感染症の影響えいきょう国民年金保険料こくみんねんきんほけんりょう納付のうふが難しくなった場合の臨時特例免除申請りんじとくれいめんじょしんせいの受付がはじまっています。

対象者たいしょうしゃ
(1)2020年2月以降に、新型コロナウイルス感染症の影響えいきょう収入しゅうにゅうった方
(2)2020年2月以降の所得しょとく等の状況から見て、当年中の所得しょとくの見込みが現在の国民年金保険料こくみんねんきんほけんりょう免除めんじょ等に
該当がいとうする水準すいじゅんになることが見込まれること

詳しくは以下、日本年金機構にほんねんきんきこうのホームページでご確認ください。
参考URL:新型コロナウイルス感染症の影響による減収を事由とする国民年金保険料免除について


ほかにもこんな年金制度ねんきんせいどがあります

脱退一時金制度だったいいちじきんせいど
日本国籍こくせきを持っていない方が、国民年金こくみんねんきん厚生年金こうせいねんきん被保険者資格ひほけんしゃしかくがなくなった状態じょうたいで日本を出国した場合、日本に住所がなくなった日から2年以内に『脱退一時金だったいいちじきん』というものを請求せいきゅうできる制度せいどです。

具体的ぐたいてき要件ようけんは以下の通りです。
(1)~(7)のすべてに当てはまる人は、『脱退一時金だったいいちじきん』の請求せいきゅうができます。

(1)日本国籍にほんこくせきをもっていない
(2)厚生年金保険こうせいねんきんほけんまたは国民年金こくみんねんきんに6か月以上加入していた
(3)年金の受給じゅきゅうに必要な加入期間かにゅうきかん通算つうさんで10年間)をたしていない
(4)日本に住所がなくなった
(5)日本の年金制度ねんきんせいど被保険者ひほけんしゃでなくなった
(6)障害年金しょうがいねんきんなどを受給じゅきゅうしたことがない
(7)日本を出国した後、2年以内に申請しんせいをしていること

※ただし、『脱退一時金だったいいちじきん』を請求せいきゅうすると、請求せいきゅうする以前に日本の年金制度ねんきんせいど加入かにゅうしていた記録きろくがすべてなくなってしまいます。そのため、『脱退一時金だったいいちじきん』を受け取ると、将来しょうらい、日本の老齢年金ろうれいねんきん(日本に住んでいる65歳以上の方が受け取れる年金)を受け取れなくなってしまいます。『脱退一時金だったいいちじきん』を請求せいきゅうするかどうかは慎重しんちょうに考える必要があります。

参考資料:生活・就労ガイドブック(出入国在留管理庁)
 


まとめ

今回は日本の年金制度ねんきんせいどの一部をご紹介しました。
日本の年金制度ねんきんせいど種類しゅるいが多いうえ、内容をすべてしっかりと理解りかいするにはとても時間がかかります。
日本に長く住み続けたいと考えている外国人の方は、少しずつ知識ちしきを身に付けていくことがおすすめです!
 

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