特定技能1号ではたらくためには、12業種のなかからどんなおしごとをしたいか決める必要があります。
そのなかでも私たちの生活で身近な業種でいうと「外食業」になるかもしれません。
日本の飲食店で食事をすると、母国とのちがいを感じた方や、日本独特の接客方法におどろいた方もいるかもしれませんね。
今回は、一例ではありますが、日本の「外食業」ではたらくとどんなことをおしごとにするのかご紹介します。
日本の飲食店の特徴
「おもてなし」ということばを聞いたことがありますか?
知っている方もいるかもしれませんが、2013年9月7日に行われた国際オリンピック委員会(IOC)総会で
滝川クリステルさんがプレゼンテーションをしたときに発言してから、外国人の方にも日本を象徴することばとしてひろまっていきました。
それほど、日本では「おもてなし」の文化が根付いています。
「おもてなし」とは、相手に対して心をこめて対応すること、サービスをすることをいいます。
外食業において「おもてなし」の例としては、
お店に入るとスタッフ全員の大きな声で「いらっしゃいませ!」と歓迎されたことはありませんか?
レストランに入って席につくと、夏は冷たいおしぼり、冬はあたたかいおしぼりを出してくれることもありますよね。
また、寒いなか順番待ちで並んでいると携帯用カイロをくれたり、食事前にエプロンが必要かどうか聞いてくれることもおもてなしのひとつですね。
日本の飲食店では、普段の生活より少し相手を観察する力がもとめられます。
「お客様を観察すること」、そして「お客様がなにを必要としているか」をキャッチできることが大切です。
具体的な仕事内容
すべてはたらく場所によってさまざまなのでひとつの例になります。
★ホールのおしごと
・席へのご案内
・料理の注文受け、提供(日本語のよみかきができるかどうかが大切になります)
・ドリンクの用意、提供
・お会計
・テーブルのかたづけ(次のお客様がきもちよく座れるように整えます)
・清掃(ホールだけではなく、お手洗いやキッチンの清掃を行うこともあります)
お店によっては、一部料理の盛り付けなどをホールスタッフが行うこともあります!
また、先ほどご紹介したおもてなしのひとつ、冷たい(あたたかい)おしぼりを出すにはお客様が来る前に
冷やしておく(あたためておく)などの準備が必要になります。
ここで大切なのは、こういった細かく、お客様から見えない作業もホールのお仕事であることを忘れないことです。
さらに、ホールスタッフの雰囲気はお店全体の印象に影響します。
従業員同士でたくさんおしゃべりをしていたり、笑顔がないスタッフがいるとお店の印象がわるくなってしまうかもしれません。
ホールスタッフはとくに、目に見える「おもてなし」が必要とされる重要なおしごとです。
★キッチンのおしごと
・料理の用意(下準備などホールのスタッフよりも早く出勤して準備をすることも多いです)
・在庫管理(予約状況などを確認して、足りなくなる(または多すぎる)ことがないように発注や管理をします)
・お皿洗い
キッチンのおしごとは、「素早さ、正確さ」がもとめられます。
料理がなかなか出てこないと、お客様を待たせてしまうことになりますよね。
一度にたくさんの注文が入ったとき、素早く対応できても間違えた料理を出してしまってはさらに迷惑がかかってしまいます。
キッチンはスタッフ同士で協力し「素早く正確に料理を提供すること」がもっとも大切なおしごとです。
また、ホールのおしごとと少しちがうところでいうと、お料理を作ることがおしごとなので自身の料理への知識が身に付くことが大きなメリットではないでしょうか。
自身の私生活でも大きく役に立つスキルになると思います!
まとめ
今回は外食業のおしごとについてご紹介しました。
繰り返しになりますが、今回ご紹介したのはあくまでも一例です。
ファストフードや居酒屋、カフェや回転寿司などスタイルはさまざまなので、まずはどんなスタイルで接客をしたいかを基準に考えてみるのもよいかもしれません。
特定技能1号の外食分野ではたらくためには、「外食業特定技能1号技能測定試験」と「日本語能力試験(N4以上)」の両方に合格する必要があります。
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